解剖!駅ナカビジネス

「突撃!カネオくん」という番組で駅ナカビジネスを紹介していて面白かったのでメモしておく。

現在、駅ナカはデパート顔負けの買い物スポットになっているそうで、駅の再開発に合わせてどんどん進化しているらしい。従来のカフェ、薬局、書店、パン屋などの他に時間貸しの駅ナカ シェアオフィス(15分250円 予約制、電源・WiFi・モニター・冷暖房完備の防音設計)やヘアカット、修理など時短に目をつけて効率化を図るサービスが続々と参入している模様。

というのも、少子高齢化や新型コロナウィルスの影響で電車に乗る人は減少傾向にあるため、鉄道各社が新しい収入源の確保に努めているというのが実情。日本は世界有数の鉄道大国だが、’90年代後半から収益が悪化していた。JR東日本では 1993年から 2003年までの10年間で収益が 約640億円(約3.3%)減少。そこで駅構内の商業施設化に注力し始めた。

駅ナカビジネスポイントその1:時短

特に 2005年に大宮駅改札内にオープンした商業施設は女性をターゲットとした店が多数出店して好調で、買い物のためだけに改札内に入る利用者までいるほどで、その年の売り上げは87億円になったそう。駅ナカは出店料が高く店舗面積も狭い上に競争が激しいので入れ替わりも激しい。そんな中で店が生き残るポイントが時短
駅を利用する人は多くの場合急いでいるので短時間で買ってもらえる工夫が必要。薬局なら迷わないように症状毎に売れ筋ランキングを出している。書店なら衝動買いを誘えるよう表紙を表にして並べるフェイス陳列を徹底している。

番組が注目したのが1200円10分カットで有名な QBHOUSE。この店の利用客は新しい髪型に変えるよりいつもの髪型に早く整えたい人が多いのでそれに合わせて色々な手順を省いて10分カットを実現している。オリジナルのシステムラック(棚)を作って美容師の無駄な動きを省いたり、シャンプーを一切せずエアウォッシャーで髪を吸い込むなど徹底的に時短を目指している。
出店の仕方でもトイレの近くに出店することで繁盛に繋がっている。トイレの近くは人気がないので出店料が2,3割安くなっている上に利用客が鏡を見るので髪が気になった人が立ち寄ってくれるそう。

駅ナカビジネスポイントその2:利用者のニーズを汲む

時短とは別の戦略で闘う店がリペアショップの MISTER MINT。合鍵の作成や靴の修理に加え、傘・バッグの修理、スニーカーの手入れなど、サービスを増やすことで生き残ってきた
元々サービスになかったものも利用者からの声によって新たなサービスとして追加している。そして2014年からサービスを増やし続け、追加に合わせて売り上げも右肩上がりとなっていて6年間で40%の売り上げ増。

時代のニーズにあったサービスとして好調なのがスニーカーの手入れ。ビジネスカジュアル化が進むに連れてスニーカーを通勤で履く人が増えた結果ニーズが増した。ステイホーム中に掃除して出てきたビデオテープをDVDにダビングして欲しいという要望が増えたことでサービス化したそう。サービスの多角化によって時代の波に左右されずに売り上げを伸ばすことができる。
(各サービス毎にマニュアルがあり、定期的に厳しい研修を受けているので店舗スタッフが1人でも回せるそう。研修施設では実際の店舗に近い形で決められた時間内仕事を完遂できるよう訓練されている。)

また、ショップの形態が駅と相性が良いというのも要因としてある。
電車で通勤する人は行きと帰りの1日2回駅を利用するため、利用客のものを預かって修理して返すという形態は相性が最高。

番外編:フランスの駅ナカ

2011年からフランスの駅ナカに設置された機械には盤面に1、3、5の数字のボタンがある。時間を潰すのにぴったりと評判らしい。

そのサービスは、選択した1・3・5分で読み切れる短編小説が出てくる。サービスは無料とのこと。